良い人間関係を保つ5つの潤滑油

人間関係は心身に影響する

毎日を快適に過ごすか、それとも、モヤモヤと浮かない気分で過ごすか、その差は、長期にわたれば、精神にも身体にも大きな影響を及ぼします。

その根底にあるのが、人間関係の善し悪しであることは、誰もが体験するところでしょう。

家でも職場でも、人間関係が良いものであれば、1日が楽しく、心が弾むので何をするにも安心してそれに集中することができます。捗ります。

自分の周囲の人々と仲違いすれば、1日気分はすぐれず、心配が増え、疑心暗鬼になり、悪い方向にばかり気持が行ってしまい、身体も前屈みになり、仕事や学習に集中することができなくなります。

理性が感情にハイジャックされてしまうからです。

特に、自分に近い人々や大事な人々との間がしっくりいかなかったり、言い争いになったりしたら、怒ってみたり、悲しくなってみたり、落ち込んでしまったりと、様々な感情に揺れます。

こじれて長い間無視し続けるようになったりすると、改善を図ることが徐徐に難しくなっていきます。

激しい言葉の応酬があったり、暴力が振るわれたりしたら、互いへの尊敬も、信頼も、愛情も失われ、関係は崩壊します。憎悪が混じった状態からの立て直しは、もっと大変です。立て直す代わりに、はい、さようなら、と見切りを付けることになるかもしれません。

離婚の最大原因は、「性格の不一致」という統計があるそうですが、立て直しがきかないところまで関係が悪化した故に、関係を切ること以外に手段がなくなってしまったということなのでしょう。それですぐに清々するわけではなく、感情のこじれをずっと引きずるケースは多数あり、子どもがいれば、事はますます複雑となり、子どもたちにも大きな精神的負担をかけることになります。

それでも、相手をいやだいやだと思いながら、そして、相手のひどい言葉や仕打ちに病気になってもまだ耐える一生を送るよりはいいのかもしれません。

親子関係において、縁切りとか勘当といったことになった場合には、家族全体が鉛の重しを抱えることになります。

理性が人間の感情、特に、怒りや恐怖や不安にハイジャックされてしまうことは、神経科学の発達でわかっています。何も考えられなくなってしまうのは、本能的な部分が理性を支配してしまうので、考える機能を失ってしまうからです。だから、パニックになり、普段見られない自分が飛び出してしまうことだってあります。

そうなると、言わなくていいことを言ってしまったり、思いがけない行動に走り、考えないままに反応してしまうので、相手を傷つけ、自分も傷つく結果となります。一旦、そうなると、怒り傷ついた場所からしか見ることができなくなります。ピリピリした状態で過剰反応し、関係は悪化の一路をたどることになってしまいます。

ストレスの度合いは、あがる一方です。

結婚した時には、みな、未来永劫の幸せを誓い、最善の努力をします。それが、徐徐に、消えていってしまうのであれば、寂しいことです。

親子も同様、子どもが産まれた時には、世の中にこんなに愛おしいものはないと感じるのに、大きくなるにつれ、子どもが自分の意志を持ち始め、意志を通すようになると、親子の確執が始まり、不和が生じることはよくあることです。

対立や不和が生まれ、それが固定されてしまうと、気持をほぐし、仲直りするにも、最初の極めて良い関係に戻すにはも容易ではない努力と強い意志が求められます。

健康で幸せな人生を作るものは何か。

お金か? 名声か? 社会的な地位か? 夢の実現か? 自己達成か?

あなたの場合には、何でしょうか?

「大人の発達に関するハーバード研究」

1938年以来続いている世界で最長の研究と言われている人間研究では、そのいずれでもない、という結果が出ています。

724人のハーバード・カレッジの学生を対象に始められ、それと対照的に、ボストンの最も貧困街に住む人たちを対象とする2つのグループを追ったもの。その間に研究者たちは入れ替わったものの、対象となった人々は、ずっと引き続き調査対象として続行。

2年に一度、その人たちの家においてインタビューが行われ、医療関係の資料が提供され、その人の全容がわかる調査が続けられてきた。

生存している人々は、90歳代に突入。

ハーバードと言えば、学術的にも社会的地位を占めるキャリアの持ち主としても世界の最高峰を歩む人々。ボストンの貧困外の人々は、食べるものに困ったり、学校に行けない人々もあり、社会の底辺で生きることを余儀なくされてしまうかもしれず、ふたつは、全く異なる社会グループです。

研究過程において、心身の病気を患う人もいれば、最高峰の地位から社会の底辺に落ちる人もいれば、底辺から最高峰に上り詰めた人たちもいる。そして、多くの人々がなくなった中で、80歳代になった人々が教えてくれることは。。。

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健康で幸せに生きる源泉は、良い人間関係だいうこと。

◎ 孤独は、心身を蝕む

◎ 人々との対立の中に自分を置いていると、心身に負担がかかる

◎ クオリティの高い人間関係が体や脳を保護する

  • 時にぶつかることがあっても、頼れる相手がいることが大切。
  • 良い人間関係を持っている人の記憶力は、鮮明さが長く続く
  • 頼れる人がいない場合、過去の記憶は消え失せていく

研究結果は、好調な人生を送ってきた人々は、家族、友達、コミュニティで良い人間関係を作ってきている人々であると結論付けています。

実際、そこに戻ったら、安心、安全があり、理解してくれる人たち、愛し愛される人々がいるところがあれば、社会の荒波をくぐる力が与えられます。

複雑になる一方の世の中で、平和裏に楽しく生きることがだんだんと難しくなっていく中、そして、忙しさで追われる毎日の中、家族と一緒にいても、友達といても、孤独を感じている人たちがいます。孤独であれば、生き甲斐は遠のいていくでしょう。

では、夫婦、親子、義理の親子、どの関係においてもより良い関係を築き、ずっと維持していくためには、どうしたらいいのでしょうか。 何が必要なのでしょうか。

出会いの時から励行することで、関係を永久的にとても良いものに保っていくことができる方法を5つにまとめてみました。

 

潤滑油1 挨拶

挨拶は、自分を相手と繋ぐ入り口です。

相手が誰であっても、挨拶の仕方でその後の展開が決まるといってもいいほどに、関係に影響しまう。余韻が良ければ、自然に頬が緩むだろうし、嫌な余韻が残れば、それを振り切る余計な作業が必要になってきます。

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家族なら、目覚めの後に来る最初の挨拶がお互いに気持のいい口調、良いエネルギーで届けられ、そして、届けることができたら、朝のスタートはとても気持のいいものになります。

「おはよう」「おはようございます」

「よくお休みになれましたか?」「よく眠れた?」「よく眠った?」(関係によって、言葉遣いが違っても、肝心なのは、いい挨拶があることです。)

この一声が爽やかであれば、あとの挨拶は、自然に優しいものとなりましょう。

「いただきます」「ごちそうさまでした」

「行っていらっしゃい」「行ってきます」

「お気をつけて」「気をつけてね」「気をつけて行けよ」

「ありがとう」「ありがとうございました」「どういたしまして」

「ただいま」「お帰りなさい」などなど、

日本の生活には、挨拶の言葉を交わす部分がたくさんあります。

言語が何語であっても、どの国に住んでいても、挨拶の基本は同じです。

何気なく交わす挨拶であっても、次のことに留意すると意味合いがより深くなってきます。

  • ひとつひとつに心をこめる
  • 相手の目をしっかりと見る
  • 明るい声と口調で伝える

そうすることで、自分が相手を気遣う気持を伝えることができ、相手のその日の様子がわかります。

そういう気持を挨拶をしている人々にとっては、それが当たり前の生活習慣であり、どこに行っても、誰に対しても、同様に挨拶を交わすことができます。もし、挨拶を欠くような場合には、何か大きな忘れ物をしたような気持になるでしょう。

朝の目覚めが悪く、不機嫌な「おはよう」の挨拶をするのであれば、それは、相手に対して失礼であると同時に、自分に対してもお粗末です。1日のスタート時点。自分の気持を爽やかに整え、周囲の人々にも、その爽やかさを伝えることができれば、その日の貴重を自分の中に設定することができます。

そして、今日1日良い気持で過ごすという自分の気持設定を維持することで、嫌な事が起こったら振り払う、問題が起こったら速やかに対処し、解決しなければならないことは冷静に速やかに解決することを考えるという姿勢を朝一番に整えることができます。

もし、家の中に挨拶が無いとしたら、それは、良い人間関係を築くためのとても重要なことを落としてしまっているのではないでしょうか? その場合、あなたの周りにいい人間関係がありますか? ザラザラ、ジャリジャリした、心が通い合っていない、それ故に、愛情も感じられない人間関係に陥っていませんか。

もし、そうであったら、早速と、明日の朝から、自分の気持を爽やかに整え、しっかりと挨拶をする ー それを励行してみてください。

挨拶を受けた人は、最初、戸惑うかもしれません。だって、そんなすてきな挨拶を受けていなかったのですから。相手の反応に関わらず、挨拶を続ける。その挨拶が爽やかなものであればあるほど、相手からもいい挨拶がじきに返ってくるようになるでしょう。

もし、あなたがそんな挨拶は形だけで必要のないもとを思われる方であれば、試しにやってみてください。ご自分の気持を爽やかでいいものに整えるために。

じきにきっと、それまでとは違うもっと近しい関係が生まれてきていることに気が付かれるでしょう。

挨拶は、人と人を繋げる最初のステップです。日々のただの繰り返しではなく、お互いの絆の確認です。最高の笑顔と爽やかさのギフト交換が毎朝できたら、お互いの心に安定がもたらされることでしょう。

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投稿者: 原田房枝

An author, life coach, counsellor, and co-founding director of ICET (Inter-Cultural Education Today), a specialised program for Japanese students studying in Australia. Over twenty years she has worked with hundreds of students and parents, establishing a unique education program focused on language learning, as well as cultural understanding and personal development. Her coaching seminars guide families in how to strengthen their relationships and build happiness, especially with teenagers. She has lived in Sydney since 1980.

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