クリスタル・キャッスル Crystal Castle

クリスタルが好きな人には、たまらない場所。

シドニーから800kmほど北上したところにある美しい庭園。

バイロン・ベイの近くの森の中にある。

クリスタル・キャッスルの名の通り、庭園全体に大小のクリスタルが置かれている。大きな物は、人の背丈の数倍。あるいは、人間をすっぽりと包んでしまうほどに大きい。

小さな物は、無数にいろいろな形で置かれている。

私は、特にクリスタルの力を信奉しているわけではないが、でも、時々、とても惹かれるクリスタルに出会うことがある。

そんな時には、目立った動きが気持ちの中に起こるし、たまたま、癒しを必要としている方に特別と感じられるものを差し上げて、その方の精神が上向きに変わっていくようなことがあると、クリスタルのパワーを感じる。

ユニークな発想から始まった

地球のEnergy LinesとかLey Linesという言葉をご存知だろうか。

ウルルもそのひとつ。オーストラリアにおいてはその中心。

パワースポットを結ぶ線と言ってもいいかもしれない。

このクリスタル・キャッスルがある土地は、そのライン上にあるという。

そこに、クリスタルに囲まれたお城を作ろうと考えたのはEdwin Kingsburyという建築家。林を切り開き、何もないところに90度に開いたクリスタルの翼で四方を囲まれた邸宅を建てるというものだった。

オーナーのMal Cooperは、それを満たすべく最高のクリスタルを集め始めたが、財産が付き、破産してしまう。

そこに登場したのがNaren King。いくつもの銀行にかけあっても、どれもダメ。ようやく融資を得ることができ、この場所をビジネスとして開発。30年以上に渡って、世界中から様々なクリスタルを集め、現在に至るという。

https://www.crystalcastle.com.au/history/

本当にすごい数の、そして、すごい大きさのものが集められている。

リスタルの翼を眺め、遠くの山々(というよりも高い丘)を見ていると、何か特別な世界に迷い込んだような気がする。日常が霧消し、世界に起こっていることがあたかも存在しないかのように。

ガネーシュに会えた

この庭園には、仏教とヒンズー教が散りばめられている。

角を曲がるごとに、植木の影に、クリスタルや彫刻がある。パタっと目の先に現れたのは、ガネッシュ。

娘が学生の時には、何年にもわたってデスクの上にガネッシュの像が置いてあった。ヒンズー教では、学問と富の神として崇められている。

こんなことが書いてあった。

Ganesh is the remover of obstacles. The Hindu religion believes that honouring Ganesh before new ventures and during life changes assures easier transition and success. He is also revered as the god of education and literature, knowledge, wisdom and wealth.「ガネッシュは、障害を取り除く神様。新しいベンチャーを始める時や人生に大きな変化が起こる際には、移行や成功を容易に達成させてくれる。教育や文学、知識、知恵、富の神様としても崇められいる」

ふんふん、なるほど。なんてありがたい。

人生における大きな転換期にあり、これから新チャプターを開こうとしている今の私に、願ってもない神様。ここで出会って、大船に乗ったような気持ちになった(笑)

お釈迦様もいらした

ダライ・ラマの来訪を機会に建立された「平和の仏舎利塔」

菩提樹が塀の中にあった。

仏陀がその樹木の下で悟りを開いたと言われる菩提樹の枝木をブリスベンに持ち帰ったチベット僧がいた。仏教センターで大事に育てられていたが、センターが閉じることになり、7本の枝木が人々に託された。

そのうち、たったひとつ枯れずに成長してきているのがこの樹。持ち主が、この地で預かって欲しいと移植したものという。

仏陀パダはその樹の下にあった。

リフレクソロジーの勉強を始め、持ってみえる職業的な医学知識と結びつくその奥の深さに感銘を受けてみえる友人がいる。

美と楽しさを織り込みながら真摯に人生と向かい合う彼女の生き方や、卓越した研究心や努力に敬服しながら、充実した毎日と成功を祈り、このリフレクソロジーの小石の上を何度か歩いた。

クリスタル・キャッスルは、精神的なパワーを集結させているスピリチュアルな場所。

どれだけのお金と、どれほどの労力がここに投入されてきたかは想像もつかない。でも、この美しい空間を造り出した人々に感謝。ここに連れてきてくれた娘にも感謝。

閉まる時刻になっても、まだ、そこに佇んでいたかった。

こういうリスタルが何気なく至る所に置かれている

投稿者: 原田房枝

An author, life coach, counsellor, and co-founding director of ICET (Inter-Cultural Education Today), a specialised program for Japanese students studying in Australia. Over twenty years she has worked with hundreds of students and parents, establishing a unique education program focused on language learning, as well as cultural understanding and personal development. Her coaching seminars guide families in how to strengthen their relationships and build happiness, especially with teenagers. She has lived in Sydney since 1980.

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