しあわせは、ライフスタイル

まあ、なんというご無沙汰でしょう! 1ヶ月以上もなんて!

今年の最初には、毎日1本、欠かさず投稿していたことを思うと、自分でもこの変化に驚くほどです。

今年オープンしたFacebookの「しあわせの4原則」のページ。

毎日の投稿が楽しみで、楽しくて仕方ありませんでした。

私の1日のゴールデンタイムは、朝4時から7時まで。

この間に、2本の投稿記事を書き、後は、メールやその他必要な用事をできるだけ片付けてしまいます。後の残りの時間は、何があっても、予定外のことが起ころうが、どんな突発的なことに出くわしても、こんなはずではなかった、他に予定があったのに、思わなくていいように。

ああ、時間がない、あれもしなければ、これもしなければ、と慌てふためかなくていいように。

残りの後の時間が、起こるなりに、そして、進むなりに、それに集中的に真摯な姿勢と気持でひとつひとつに対応できるように。

原稿の1本は、「しあわせの4原則」の私的なもの。

もう1本は、自分が経営する学校の公式プログです。

そのゴールデンタイムは、もう何年間も続いている習慣です。

それが、崩れたのです。

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孫の誕生という私の人生の一大事によって。

私は、このページを通して、生まれた子どもの環境、周りとの交流が、いかに大切なものか、最初の数ヶ月が、その後を支配する決定的に重要であることを皆様にお伝えしてきました。幼少時の成育環境は、未来に直結

私にその環境作りの手伝いが実地にできる機会が与えられたのです。

もし、言っていることを実践に移せないのであれば、私が語ることに価値はなくなります。

ということで、時間の使い方が一変する生活になったのですが、とはいえ、私の毎日の絶対優先事項は、日本から来ている留学生の教育ですので、その軸は変わりません。

彼らが安心して学習できる環境を作ること。

楽しく学習ができ、彼らが異国の地においてハッピーであること。

先生たちもハッピー。

ホストファミリーもハッピー。

そして、日本におられるご両親やご家族もハッピー。

その環境を作ることが、私の毎日の使命です。

これは、私の社会的な約束事ですので、日常生活で最優先することです。

一方、「しあわせの4原則」は、私の生活の延長上のものであり、誰に約束したものでもなく、毎日投稿するのも自分の中での決めごとなので、ベイビーが誕生してからは、そこに集中することが、時間的にも精神的にも難しくなってきました。

ベイビーに関しては、私はあくまでも支援ビレッジの1人で、ベイビーのママやパパではないのですが、ベイビーが「世界で一番大事な人」と感じられ、最高にハッピーであるためには、パパもママも全員がハッピーであることが大事です。

ということは、私のように脇役であっても、できることが無限にあるわけです。

ベイビーの1日は、忙しい。ともかく忙しいのです。だから、周りの人たちの1日も想像以上に忙しいものとなります。

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愛をたくさん降り注ぐ。

脳に刺激をいっぱい与える。

他の人間との交流を促進する。

いろいろなリズムを体に覚えさせる。

そんなことを軸にしながら、こんなことを一緒にしている間に、自由な時間はあっという間に経っていきます。

そこに加えて、もうひとつ大きなことが今年私にはありました。

それは、自分が所属する豪心理タイプ協会が設立25周年にあたり、それを記念するための国際会議をシドニーで開催することになりました。

つまり、自分が開催者の立場となり、いろいろな国からスピーカーをお呼びするために、私の朝のゴールデンタイムは、そのために費やされることにもなりました。

自分の中では毎日だったはずの投稿が欠ける日々が多くなってくると、私には何でも同時にできる器用さがないので、そこに神経を集中させることさえ難しくなっていきます。徐徐に間があくようになり、そして、遂には、1ヶ月も開けてしまいました。

 

この間に、新たな発見であり、また、これまでの考えの裏付けとなることがいくつかありました。

しっかりと認識することになったのは、世の中に誕生した赤ちゃんと、外国に留学している高校生たちの間に、共通点があるということです。

 

1     何かに挑戦するためには、安全な基盤を必要とすること

アブラハム・マーズローが人間のニーズのヒエラルキーの図で示しているよう、まず サバイバル。そして、安全。

赤ちゃんの場合、お母さん(あるいは他のケアテイカー)がいつでもそこにいて欲しいものが満たされる安心感、いつでもそこに戻れる安心感、身体的な快適さが揃えば、いろいろなことに挑戦します。次から次へと。

高校生たちも同じです。新しい環境の中で、安全が確認され、自分の快適な居場所を得れば、新しいことに取り組みます。高校生の場合には、「失敗したらどうしよう」「恥ずかしい」といった意識があるために、失敗しないという確信を持つか、いいじゃないか失敗したって、と覚悟すれば、挑戦に向かいます。

海外留学という大胆なことをしているのに、英語の文章を口にするのに(たったそれだけのことに)、数週間どころか数ヶ月かかる場合もあるのですが、そこには、常に、「間違ったら。。。」という不必要な怖れがあり、それを取り除く事が、極めて難しいのです。それまでの体験が、心のどこかで足を引っ張ってしまっているのでしょう。

 

2  周りの愛と暖かな鼓舞が心を奮い立たせる

周りに暖かな応援があり、自分のしたことに反応があると、がんばりに拍車がかかります。

赤ちゃんのがんばりようは、ただただ感動するのみです。同じことを何回も、何十回も、繰り返し、そこに新しいことを少しずつ加えながら、自分の能力を広げ、積んでいきます。

高校生たちも同じです。周りに励まされ、小さな達成でも喜んでもらえると、懸命に力を尽くし、勉学や活動に従事します。

 

3  楽しいことは学びの基本

やって楽しい事。楽しめること。これほどに、しようという動機をくすぐるものはありません。

 

4  達成感の体得

新しいことができた時。その喜びを赤ちゃんは、満面の笑みで、そして、体全体で表現します。そして、その表情には、こんなに小さいのに、すでに、達成感や誇りを感じていることが表れています。

次々と、新しい挑戦を自ら創り出し、がんばりに拍車がかかります。

高校生も同じです。達成を積めば積むほど、そして、その達成が自他共に認識されると、次の作業のクオリティのレベルがあがっていきます。

その達成感は、がんばりを内面から押していくものとなっていき、次から次へと、新しい分野を広げ、さらに高いレベルにと、自ら挑戦に臨みます。

1のところで、なかなかと新しいことに踏み出せない場合、それまでのこうした達成感の積み上げや自分の体験領域の狭さが関係しているのではないかとだろうと思います。

 

5 彼らは、すばらしいコミュニケーター

赤ちゃんは、いろいろなサインを送ってきます。目で、表情で、泣き方で、声の出し方で、腕の振り方や身体の動きで。歌をいっぱい歌い、話もたくさんします。残念ながら、大人には、まだ意味がわからないのですが。

それを読み取り、しっかりと相手をするのが周りの大人の役目です。上手に読み取れば、赤ちゃんは満足し、次のチャレンジに移っていきます。

高校生の場合、すでに言語を持っているので、言葉で伝えて来ることを期待したくなるのですが、彼らも、目で、body languageで、行動で、いろいろなサインを送り出します。例えば、何も言わず、無言の抵抗をしたとしたら、それも彼らが何かを訴えているコミュニケーションのひとつです。

それをどう読み取るか、新しい意識をどう喚起するか、話しかけるかかけないか、話すのならいつどのようにアプローチするか、といったことは、周りの大人次第です。その方法や言葉が、彼らの求めているものと共感すれば、彼らのコミュニケーションの方法も姿勢もおもしろいほどに変わってきます。

こうした共通性は、それはとりもなおさず、人間の成長も人間関係も、ベイビーであれ、高校生であれ、大人であれ、環境によって、そして、その中にいる人々との関連の仕方で、如何様にも変わるのだということを意味しています。

 

しあわせは、しあわせな環境から生まれ出てきます。

そして、その基本の鍵となるのは、人間関係です。

自分の周りに良い人間関係があれば、しあわせは、恒久的に持続します。

しあわせは、ライフスタイルなのだと私は思います。

幸せとは、感情だ、感覚だと捉えていたのですが、感情というよりは、そうした穏やかで温かく愛に満ちた生活環境に置かれていること、そして、その中で、お互いに個々が自分の夢を追えるよう支援し合い、それぞれの達成したいことの実現を図っていく、その生活様式そのものが「しあわせ」なのです。

そして、ライフスタイルは、自分で創り出せるものです。

時に悲しいことがあっても、暖かな人間関係の中にあれば、癒されるのも早いし、回復するのも早いでしょう。

自分の夢を叶えていくための支援もたくさん得られましょう。

ということで、今年の年末、そして、来年度の初頭、周りにみえる方々を大事にし、良い関係を楽しんでください。

今年1年、ありがとうございました。皆様のご家庭のご多幸とご繁栄をお祈りします。

また、来年お目にかかりましょう。

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投稿者: 原田房枝

An author, life coach, counsellor, and co-founding director of ICET (Inter-Cultural Education Today), a specialised program for Japanese students studying in Australia. Over twenty years she has worked with hundreds of students and parents, establishing a unique education program focused on language learning, as well as cultural understanding and personal development. Her coaching seminars guide families in how to strengthen their relationships and build happiness, especially with teenagers. She has lived in Sydney since 1980.

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