「親しき仲(中)にも礼儀あり」という言葉があります。
ここでの礼儀は、日常における言葉と行動のことで、特別優雅な所作や儀礼のことではありません(もちろん、優雅な作法を身に付けていたら、とてもすてきであることは言うまでもないことです)。相手を尊重し、お互いに気持よく生活するためには、言葉も行動もある程度のレベルが求められます。
でも、その適宜なレベルがどこにあるかを見極めることがとても難しいのです。
自分が置かれた状況や起こったことで、相手に対する自分の言動が変わるだけでなく、相手の受け止め方も、その人の感覚、求めているもの、置かれている状況、根底にある深いニーズなどによって大きく変わるからです。