【キャリアと育児、それは選択? それとも、両立?】

世の中、育児とキャリアを両立させている女性はたくさんいます。

 それをとても楽しんでいる人たちがいる一方、とても負担を感じている人たちもいます。

 

何が違いを起こすのか?

 

キャリアと育児を両立させるだけでなく、自分も家族もしあわせな気持ちでいられるために必要な要素をいくつかをあげてみましょう。

 

 あすかさん(仮称)は、毎日、爽やかな気持ちで仕事に向かいます。仕事と育児、そして、家事が自分の気持ちの中で明確に分かれています。

自分の夢を叶えるために一生懸命勉強し、資格を得て、仕事に従事しました。一生のキャリアとして。でも、自分の家族が欲しいし、子どもが欲しいので、だいたい何歳で結婚、何歳で出産、子どもは二人、とある程度の計画を立て、条件に適う人を探しました。結婚する前にキャリアの継続の重要性、家事と育児の分担、夫と妻の両方の生き方を互いに支援できる家庭を作るにはどうしたらいいかを何度も話し合いました。

それぞれの両親にもその気持ちを伝えて協力を求め、誰がどこまで、何をするかの概要を決め、緊急時にはどうするかなど、それぞれが何を求められているかをできるだけ明確にし、あいまいな部分が残らないようにしました。

 全員の意思統一がある程度確定してから、結婚し、子どもを産み、仕事に復帰しました。家族も友達もみな協力的です。問題や困ったことがあれば、すぐに解決のための話し合いを持つので、コミュニケーションがスムーズ。感情的にならずに、家族内、職場で合理的な解決方法を模索し、みんなの理解のもとで実施します。

 時々、お母さんに、「あなたは、よくそんなふうに淡々と割り切れるわね。バイバイって言う時、何も感じないの?」と笑いながら言われることもあります。

「どうせやらなきゃならないんだから、くよくよ考えったって仕方ないでショ!」というあすかさん。

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まりさん(仮称)さんは、毎朝、罪悪感と迷いを感じながら、出勤します。キャリアを持ちたいと懸命に自分を磨き、友達が羨むような仕事を得ることができました。すばらしい出会いに恵まれて結婚。キャリアを続けることについては了承を得ました。でも、将来子どもを持つかどうか、持ったらどうするか、などの話になると、上手に気持ちを説明ことができないままきました。次から次へと起こるいろいろな事に関して、なかなか気持ちが定まらず、誰かと話をする度に、心が揺れます。

望まれ、迷いながらも、子どもを授かり、法律が許すだけの産休を得ました。でも、赤ちゃんの寝顔を見るたびに、もっと長い時間育児に携わるべきではないかと迷い、家事もだんなさんがもっと助けてくれたらいいなと思ってもそれを頼むことに罪悪感を感じて言えず、自分の人生はこれで良かったのかと時に迷い、後悔することすらあります。家にいる時は、1日が「何もしない」うちに過ぎていくような気がし、何も生み出せていない間に、会社での自分のスポットの重要性が薄くなってしまうと気になり、一方、職場で仕事に没頭し、育児からの解放と仕事の達成を感じると、自分は良い母親ではないのではないかと自分を責めます。いろいろな想念が頭に浮かび、どこにいても、気持ちが安定しません。

 毎朝赤ちゃんと別れる瞬間は、後ろ髪を引かれ、産休をもっと長期で取るべきだったと後悔します。仕事を止めるべきかと考えることもあります。でも、自分の夢を捨てることはできないし、家計への影響もあることを考えると、これしかない、と自分で納得します。

 

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この二人の違いは、性格の違いでもあります。

あすかさんは、合理性が軸。

まりさんは、気持ちの調和(自分の、そして人との関係の中で)が軸。

 

キャリアと育児を両立させるだけでなく、自分も家族もしあわせな気持ちでいられるために必要な要素をいくつかをあげてみます。

 

  • 結婚、育児、将来の展望を持つ

    • 結婚、家庭生活、子育て、自分の人生に関する未来図を持つ。
    • 人生は長いので、物事を長いスパンで考える。
    • 節目節目で、軸となる大切なことを明確にする。
      • 子どもの成長に合わせ時期毎に重要なことに焦点をあてる
      • 焦点が定まっていると、目標も設定しやすくなる
      • 行動や決定の選択も軸があればわかりやすい
      • 日々の行動の選択にも軸ができる
      • 目標に合わせ、その時期でしかできないことを優先する
      • 辛い時には、その時期が永遠に続く物ではないことを思い出す
    • 日常の仔細は、大要から見れば、それほど重要ではなくなる

 

  • 今を楽しむ

    • 子どもの日々の成長を楽しむ
    • 子どもと一緒に過ごす時間を楽しむ

なぜなら、

     この瞬間は、二度と戻ってこないから

     親子の生涯の良い絆の土台ができるから

     子どもの将来の精神的安定をもたらすことになるから

 

  • 生産性に束縛されないこと

    • 仕事に従事してきた人々には、独特の習性がある
    •  家庭にこれを持ち込むと、ある種の強迫観念に近いプレッシャーを感じてしまうことになる
      • 常に何かを生み出している必要がある
      • 常に何かに従事していないといけない
      • 時間との勝負
      • 成果を出さないと自分の価値がない

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  家庭にこれを持ち込むと、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、ああ、何もできていない、とある種の強迫観念に近いプレッシャーを感じてしまうことになる

  • 目に見えた成果を出していない
  • 家事は同じ事の繰り返しで達成が感じられない
  • 自分の価値がどんどん減っていくように感じる
  • 子どもと遊ぶ時間がもったいなく思えてくる
  • 子育てが面倒になってくる
  • ゆったりした気持ちになれない

 

  • ゆったりとした気持ちになっていい

    赤ちゃんはスポンジ。周りの気持ちをそのまま吸い取るお母さんがゆったりとした気持ちにならなければ、赤ちゃんや子どももゆったりとした気持ちにはならない

 

  • クリエイティブになる
  • 生産したいのであれば、楽しめるものを作る
  • 普段できないことをする
  • 瞬間瞬間に異なる子どもの変化への上手な対応

 

ご主人と二人だけの時間を持つこともとても大事。

赤ちゃんが眠っている間に、家事ではなく、テレビでもなく、二人だけの恋人時代のような甘い時間を作ってみたらいかがでしょう?

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  • 学びの時間に使う

  • 新しい知識を技能を取り入れる

 

  • 周りとの意思疎通

    • 自分の望みを伝え、理解してもらう
    • 助けが必要なら助けを求める
    • 以心伝心は伝わらない。きちんと言葉で明確に
    • 常に周りとのコミュニケーションを保っておく
    • がまんしてしまわない
      • ある程度のがまんは必要であっても、がまんしすぎると、自分が精神的にまいってしまい、周りも疲れることになる
      • 早め早めにヘルプを求める
      • 自分の精神的状態を理解してもらう

悩みや迷いや精神的ダウンは、決して恥ずかしいことではなく、育児という重大事に面して当たり前のこと

だんなさんは、きっと、とてもとても助けたいのです。でも、多分、どのように助けたらいいのかわからないでみえるのでしょう。パパだって、赤ちゃんと、子どもと遊びたいでしょう。

だから、具体的に、こうして、ああして、とお願いしたらいいのです。

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  • 相談する

  • 友達に愚痴をこぼすのは、憂さ晴らしになっても、問題の解決にはならない
  • 愚痴をこぼすのではなく、直接関係する人と話し、解決策を考える

 

  • 罪悪感、焦りは最大の敵

  • 罪悪感は、育児を喜びから負担にと変えてしまう
  • 焦りは、すべてが中途半端と感じてしまい、その瞬間にしか味わえない楽しみを奪ってしまう
  • 育児は、その子と両親だけの特別な時間。他の誰にもその時間を生み出すことはできない。そこに罪悪感を忍び込ませてしまわない
  • 仕事/育児/家事の両立のための選択は、その選択が状況に一番適したものであると選択したのだから、その選択を信じる
  • 不都合が生じてきたら、是正していく
  • 日々の出来事やプロセスに否定的な感情を含めず、合理的、物理的、客観的に判断し、時には、淡々と、機械的に物事を進めることも大事

 

女性の社会進出は、社会の在り方や女性の社会での立場を大きく変えました。

女性が結婚してからも、仕事を軸として人生を築くことができ、社会に貢献できる場を確保できるようになってきていることは、すばらしいことです。

  • 社会の中に独自の地位と役割を持ち、達成や活躍により多方面の人々から敬意を評される。
  • 独自の社会貢献ができる。
  • 能力を家庭という場に限らず、広い範囲で活かすことができる。
  • 仕事を通して税を払うことで国にも寄与できる。
  • 独自の能力の発揮と独創性を活かせる媒体を得ることにより、成長と達成の継続を可能とする。
  • 学び続ける機会を得る。
  • 社会のいろいろな層の人々と関係を持つことができ、人生の生きる場が広がる。

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それと同時に、クリアしていかなければならない課題もあります。

 

  • 子どもに負担が行かないようにする工夫と努力
    • ニグレクトの状態に決してしてしまわない

 

  • 仕事が終ってからの子どもとの時間は、最高のqualityにする
    • 子どもにとって最高に楽しい時間
    • いろいろなことを一緒に体験する
    • いろいろなおしゃべりを子どもとする(子どもがわかってもわからなくても)
    • たくさんのスキンシップ

 

  • 子どもとの時間を自分のリラクゼーションの時間とする
    • 一緒に体を動かす(体操、ダンスなど自分たちで創作)
    • 外で遊ぶ
    • 自然の中を歩く

 

  • 子どもの年齢に即した刺激を常に与えて行く
    • 電子機器に頼らない(幼少時は、むしろできるだけ避ける)
    • 刺激は、人との交流、自然の中での遊び、本、様々な遊び、新しい活動など体験と体感を豊かに
    • 親子の絆

 

働きながら子育てをされるお母様がたが少しでも気持ちを軽くされ、仕事も育児も楽しめることにお役に立てば幸いです。

投稿者: 原田房枝

An author, life coach, counsellor, and co-founding director of ICET (Inter-Cultural Education Today), a specialised program for Japanese students studying in Australia. Over twenty years she has worked with hundreds of students and parents, establishing a unique education program focused on language learning, as well as cultural understanding and personal development. Her coaching seminars guide families in how to strengthen their relationships and build happiness, especially with teenagers. She has lived in Sydney since 1980.

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