睡眠、いかに大事か。。。
それは、よく知られていること。
でも、幼児の睡眠が、その後にこれほどに影響するとは!!
昔から言われている「寝る子は育つ」には、根拠があることだったのです。
「三つ子の魂百まで」と同じように、それに対する科学的、身体的、心理的説明が明らかになってきています。
「ダニーデン」の研究では、5歳から11歳の間、子どもたちの睡眠時間を調査し、20年後に睡眠に関する調査を行ったところ、次のようなことがわかったということです。
子ども時代の睡眠不足がその後どのような影響を及ぼすか。。。
- 運動不足と重なり、より太る傾向にある
- ホルモン分泌がうまく行かず、お腹がすいたとかもう一杯になったという信号が出せなくなる
- 思春期に過度の不安に襲われやすい
- 認知能力に影響し、学習に影響する
- 認知能力というのは、物事を知覚、認識し、取り入れ、知的活動をすることです。それがうまく行かなければ、学習が損なわれることは言うまでもありません。
- 起きている時に学習したことは、睡眠の間に記憶として刻まれます。その時間がなければ、学習能力に支障が出ても当たり前です。
- 大人も寝不足が続くと、考えられなくなりましょう? それが、子どもの頃から連続的に続くのだとしたら、健全な生活ができなくなる危険性は充分に予測されます。
- 「発達障害」に関する情報サイトを読むと、幼児の睡眠について困っている例がよく見られます。発達障害だからではなく、睡眠が十分ではないから、障害と見られる現象が起こっている、ということなのかもしれません。発達障害を予防するひとつの示唆となるかもしれません。
- 寝不足が続けば、大人だって仕事の効率が落ちることは自明の理でしょう。
睡眠の長さがここまでの影響を及ぼすとは。。
でも、睡眠は、形として見えるもので、睡眠がなぜ上手に取れないかには、いろいろ理由があります。
睡眠のメカニズムをよく説明しているサイトがあります。
https://matome.naver.jp/odai/2138301234129457101
日本の若者たちの睡眠時間が、概して、短いことはよく知られています。
もう言われない言葉かもしれませんが、受験の「四当五落」から始まって、現在は、音楽やインターネットに真夜中、あるいは、夜明け近くまで耽り、学校の授業で居眠りする若者たち。
夜遅くまで仕事し、通勤電車の中で仮眠し、週末に眠りを確保したい大人たち。
豪に日本から留学してくる若者たちが、家族の就寝時間が長い事に最初はとてもびっくりします。良い睡眠時間が取れることに慣れてくると、学習に集中できるし、意欲も湧いてくることに気付きます。
そして、日本に戻ってまた睡眠時間が短くなり、とたんにだるい疲れを感じるようになる若者たちがいることは不思議ではありません。
元気のない子どもたち、学習に集中できない子どもたちがいたら、その子たちの睡眠状態を改善することは、学習の向上に役立ちます。
大人のみなさんも、ムリを重ねず、毎日の睡眠をしっかりと確保しましょう!!