自分の気持ちを抑えられない。
小さなことにもイライラしてしまう。
たまにではなく、これが、毎日の常、そして、ことあるごとに、腹を立て、苛立ち、不安を感じ、怒りを覚え、時には人に手を出してしまうような事がよくあれば、生活や人間関係は一体どんなものになるでしょう?
それが、デニーデンの研究のパーソナリティのひとつ、Undercontrolledの特徴です。10%にあたるといいます。
感情のコントロールがうまくできず、とても神経質。
殻から出ないInhibitedのパーソナリティ同様、新しい体験には関心を示さず、珍しいものは好まず、環境の変化を好まない。
反社会的な行為に及ぶことがあり、刑を科されることもある。
仕事をする生活に慣れることが難しく、学校を出てから、職を得るまでに長くかかるかもしれない。失業が縁遠いものではなくなる。
例として登場するのは、Dan Wadsworthという刺青師。
「一度カッとしたら、制御できなくなる。気持ちを抑えることができない。」
「夕べ、車を貸した。2時間も帰ってこない。その間、ずっと、拳を握り、手が震え、話すらできない。それほど、怒りでいっぱいだった。」
「もし、もし?と考える連続で、自分を見失い、冷静でなんていられない。」
「(子どもの頃からずっとそうだったし)大人になった今でも抑えられないのは、同じさ。」
感情を制御する難しさを語っています。
研究者は、「このタイプに分類される子どもたちは、大きくなってから心臓病や糖尿病を患う危険が多い」と言います。
他のパーソナリティに比べて、STD(性感染症)や肺の病気を患う人々が多い、と。
「彼らは、衝動的なので、怒りや敵意に出会う体験をたくさんするのだけれど、同時に、センセーショナルな刺激を求めている。だから、外出し、無防備でセックスし、早い時期から喫煙する。お酒も他の人々よりは飲むし、暴飲する。当然、体に大きな負担がかかる。」と研究者は言います。
「ダニーデンの研究のすごいところは、こうした傾向が大人になってからわかるのではなく、幼少時、幼稚園にあがる頃にはそれがわかることです。3歳の時に示す兆候は、23歳になっても同じなのです。」と研究者。
まさに、生まれた時から40年以上、千人以上の人々を追った研究だからこそ、こういうことがわかるのですね。
では、3歳でわかっても、どうにもならないのか。。。
それが、次回の内容です。