3歳の時に示す特質が、大人になってどう表れるのか。。。
ダニーデンの研究は、3歳児を見て、その未来が予言できる、と言っています。
それぞれのパーソナリティの特徴が子どもたちの中に見える際、そのうちのどこまでが生来のもので、どこまでが生誕後の環境の影響なのかは、誰にもわかりません。
しかしながら、
「ダニーデンの研究」では、「生来のパーソナリティがいかなるものであっても、子どもには、どんなことでも教えられることがわかっている」と言っています。
また、神経科学の研究者たちは、「人間の脳は、筋肉のようなもの。使えば使うほど強くなり、伸び、何でも学ぶことができる」と言っています。
「ダニーデンの研究」の残りのふたつ、InhibitedとUndercontrolled。
「怖れや不安を感じることが多く、人生全体に及ぶ否定的な結果をもたらすことになるかもしれず、自身にとっても、社会にとっても、問題となりうる。」
Inhabitedというのは、狭い世界に閉じこもっているという意味ですが、自分の周りに硬い殻を作っている、と解釈したらいいかと思います。
「その極端の例は、ひきこもりである」と、ひきこもりが取り上げられています。
フィルムには、日本人の若者が例としてあげられ、「ここ(自分の部屋)に自分の欲しいものはすべてある。世界に関心がないし、自分にとっては何でもない」と言っています。
2011年に「The Mystery of Missing Million (姿を見せない100万人の謎)」というタイトルで、日本社会のひきこもりの社会現象について英国国営放送BBCのこのドキュメンタリーが放映された時、私のところにオーストラリアやアメリカ、カナダなどの友人たちから電話がかかってきました。
「日本には、本当にこんなことが起こっているのか?」
「なぜ、解決されずに、放っておかれているのだ?」
そのあまりの現状に驚き、これになんらかの対策がないものか、とずっと思っていました。
ひきこもりが、ある日、突然何かの原因で起こるのではなく、 何かの原因(例えば、いじめとか、学校の勉強での挫折とか、先生に叱られたとか、受験でうまく行かなかったなど)が引き金となって 、もともと持っている殻に閉じこもりがちな特性に戻る(それだって、生まれつきなのか3歳までにできてきたものなのかは、誰にもわからない)ということであれば、幼少期のうちから、できるだけ外に外と関心を持たせ、行動的な生活を営むことが、後にひきこもりにならないことに決定的に大事な役割を果たすことになります。
ここでも、幼少期に生活の中での体験を積み、いろいろなことに挑戦してみることの大切さがよく見えてきます。
殻を破れば、こんなにもすばらしい中味が見えます。
ここに、ひきこもりにならない、させないための予防策が見えてきたように思います。